従来の治療法に比べて侵襲や副作用が少ないことなどから、動物のQOL向上に役立つ治療法として大きな期待を集めるレーザー医療。その種類として、レーザーメスを用いる手術、レーザー照射による治癒、レーザー光を熱源とした温熱治療などがあり、治療領域は多岐に及んでいます。また、大動物からエキゾチックアニマルまで対象となる動物の種類も多彩です。
獣医療のレーザー治療
獣医療におけるレーザー治療
獣医療に用いられているレーザー
レーザーメスの特徴
半導体レーザーと電気メスの術直後における組織像
半導体レーザー
電気メス
※資料提供:日本歯科大学新潟歯学部歯周病学講座
電気メスと比較して
- 局所麻酔での切開が可能
- 熱侵襲が少ない
- 術後の腫れや痛みが少ない
- 電気的な筋収縮が無い
- 脂肪豊富な組織でも切開速度が落ちない
- 対極板の準備が不要 etc
レーザー光の組織深達度の比較
非接触照射の場合
レーザー光の出力による深達性の違い
半導体レーザー(810nm)